欧州での冷凍マグロの可能性

自己紹介

ポルトガルのクロマグロ漁師・田中 一です。
クロマグロを獲って売ったり、
クロマグロ図鑑を作成したり、
クロマグロに関する情報を発信する、YouTuberをやったりしています。
https://www.youtube.com/@tanaka1hajime

欧州の冷凍マグロの現状

粗悪品ばかりが流通している。
ベトナム加工や韓国加工のメバチやキハダが基本的には流通している。
中国資本の寿司屋で主に使用されている。
他、テイクアウェイでも使用されている。

クロマグロの冷凍に関しては、生鮮に比べると流通量は極めて少ない。

なぜ、日本産・日本加工の冷凍マグロが流通しないのか?

EU HACCPがネックとなっている。
この規制のせいで、日本から良い製品の流入がない。
マグロに関しては、漁船からEU HACCPを要求される。
漁船・運搬船・加工場、これら全てが、一貫したEU HACCPのもと商業活動を行わなければならない。

マイナス60度冷凍庫のインフラが進んでいない。
冷凍マグロの流通は、必ずマイナス60度で行わなければならない。
理由は、品質が劣化してしまうから。

これらのコールドチェーンが未だ未整備状態。

欧州の冷凍マグロの未来

遅かれ早かれ、やってくる。
誰が主権を握るかだ。
やはり、コールドチェーンを持った企業は強い。

あと、専門性が要求される加工技術。
より良い、マグロがテイクアウェイで食べられる日が来ている。
色が綺麗なサーモンに侵食されてきたマグロの地位。
色の悪い腐ったマグロとは”さよなら”を告げる日が迫っている。

未来は創るものだ。
日本の食文化。
欧州で今の価格で、腐ったマグロを出さずに美味しいマグロを実現する。

2024-09-21|
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