予備知識
業界の人間として、少し踏み込んだ内容の話をしよう。
大西洋クロマグロの、TAC(Total Allowable Catch)”漁獲可能量”は、東大西洋のみで約40,000トン。
これらは、ICCAT(https://www.iccat.int/en/)という団体が管理をしている。
各国に分配される漁獲枠も管理している。
この東大西洋で漁獲される大西洋クロマグロの大半(約70%)が、地中海で短期蓄養され、日本に送られている。
40,000トン×70%=28,000トン
短期蓄養後は、140%程度増肉する。
28,000トン×140%=39,200トン
39,200トンが日本に輸入されている。
この大半の短期蓄養を扱っているのが、スペインのリカルド・フェンテス社(https://ricardofuentes.com/en/)
この会社は、世界最大の養殖クロマグロ会社。
そして、世界最大のクロマグロバイヤー。
日本の東洋冷蔵株式会社(https://www.toyoreizo.com/english/index.html)
大株主は、三菱商事株式会社(https://www.mitsubishicorp.com/jp/en/)
世界最大のサプライヤーと世界最大のバイヤーが、大西洋クロマグロの価格を決める。
リカルド・フェンテス社の闇
以前から、悪事は業界内ではかなり有名ではあった。
最近の悪事の記事は、スペインでは報道があった。
こちらです。
https://www.laverdad.es/murcia/audiencia-nacional-abre-juicio-empresa-ricardo-fuentes-20240709130802-nt.html?ref=https%3A%2F%2Fwww.laverdad.es%2Fmurcia%2Faudiencia-nacional-abre-juicio-empresa-ricardo-fuentes-20240709130802-nt.html
違法操業。
違法売買。
不衛生管理。
マネーロンダリング。
これらが今回の悪事です。
しかし、リカルド・フェンテス社が扱う大西洋クロマグロの約半分10,000トンが、東洋冷蔵・他大手水産商社を通じて、日本に輸入されている。
日本の報道の闇
東洋冷蔵や大株主である三菱商事、その他の水産商社は、こぞってコンプライアンスを謳っている。
コンプライアンスとは、法令遵守。
しかし、彼等が買っている世界最大の養殖クロマグロ会社”リカルド・フェンテス社は、報道にもあるように、コンプライアンスを守っていない会社。
この様な事実は、日本では報道されていない。
報道されても、わずかばかりだ。
そもそも、企業が掲げる、コンプライアンス・法令遵守とは?
と疑問を持たざるをえない。
この様な事実を日本国民が知ったら、確実に不買運動が起こるだろう。
新潮社に話をしたが、結局、記事にはならず。
記事にしたのは、日刊水産経済新聞のみ。
その他、在スペイン日本国大使館・経済班に連絡したが、一切の返信はなし。
大使は、リカルド・フェンテス社に表敬訪問している。
https://www.es.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_001122.html
日本の消費者が餌食に
日本の消費者は、間接的に犯罪活動をする企業に資金を提供している。
この事実が、日本の報道機関で報道されないかは本当に不明である。
なので、私はここに記すことにする。
詳しく内容を知りたい報道機関の方は、メールをください。
tanakahajime.net@gmail.com