寿司・刺身 #017

自己紹介

ポルトガルのクロマグロ漁師・田中 一です。
クロマグロを獲って売ったり、
クロマグロの図鑑を作成したり、
クロマグロに関する情報を発信する、大西洋クロマグロ研究所のサイト運営とYouTuberをしたりしています。
https://abft-lab.com/
https://www.youtube.com/@tanaka1hajime

カナダで感じている違和感

何軒かの寿司屋さんに行った。
来ている人は、ほとんどが中国人。
使っている食材は、ほとんどが日本産。

カナダなので、良い水産物があると思い、期待してきた。
そもそも、マグロのサプライヤーと接触する為に来たので。
何十年前から始まった、カナダから日本にマグロを空輸するプロジェクト。
今でも続いている。
鮮度の管理は、良くなっているのだろう。
カナダ・プリンスエドワードアイランド産の大西洋クロマグロが食べられる。
このクロマグロに関しては、寿司職人も”どうだ”といった感じで出してくる。
そして、とても美味しい。
天然なので、養殖の嫌な臭いもしない。

地元の水産物をもっと積極的に使うべきと思った。
寿司とは、そもそも、そうゆうものではないのではないか?

地元の漁師と地元の食材に敬意を払う。
そんな食文化を続けて行くのが、寿司だ。
空輸して、高い送料を払って、それを、お客さんに添加するのが寿司ではない。

漁師への教育という高い授業代を払っているならまだしも。
これでは、持続可能ではない。
飛行機に依存しきっている。

この違和感を、表現していきたい。

2024-11-26|
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