冷凍マグロ #004

自己紹介

ポルトガルのクロマグロ漁師・田中 一です。
クロマグロを獲って売ったり、
クロマグロの図鑑を作成したり、
クロマグロに関する情報を発信する、大西洋クロマグロ研究所のサイト運営とYouTuberをしたりしています。
https://abft-lab.com/
https://www.youtube.com/@tanaka1hajime

品質で差別化できる

品質で差別化が難しくなった、現代社会。

しかし、まだ可能性があるのが冷凍マグロ。
そもそも、ヨーロッパには超低温冷凍マグロというものは存在しなかった。
日本の市場が欲したから、できた産業。

超低温冷凍の歴史はまだ浅い。

よって、超低温冷凍というメリットを生かしきれていないのが事実。
具体的に。
超低温できたものを、マイナス20度の冷凍庫に保管し、マグロの色や鮮度を悪化させてしまう。
食べた時は、散々なものになっている。
というより、もう二度と食べたくないものになっている。
これでは、マグロの需要は伸びない。
伸びるのは比較対象となる、サーモンの需要ばかりだ。

超低温での保管、超低温での流通、超低温からの解凍。
これで初めて、赤いマグロが食べられる。
美味しいマグロが食べられる。

圧倒的な品質で差別化要因となる。
ファーストペンギンとして、差別化要因となる。
あとはやり切る力。

世界は少しづつ、良い方向に進んでいる。

2024-10-26|
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