寿司・刺身 #014

自己紹介

ポルトガルのクロマグロ漁師・田中 一です。
クロマグロを獲って売ったり、
クロマグロの図鑑を作成したり、
クロマグロに関する情報を発信する、大西洋クロマグロ研究所のサイト運営とYouTuberをしたりしています。
https://abft-lab.com/
https://www.youtube.com/@tanaka1hajime

ヨーロッパの寿司・刺身用マグロの現状

供給の一番のメインが、スペイン産の養殖クロマグロ。
価格が高い寿司は、スペイン産のマグロを使っている。

スーパーで出回っているような、寿司・刺身はどのようなマグロが使われているか。
韓国産の冷凍マグロ”キハダ”が入ってくることが多い。
韓国で加工され、ブロック・サクの状態になりヨーロッパに輸入される。
輸入後、解凍機を使い半解凍、その後10度以下のトラックで消費地までの流通にのる。

スペインの養殖マグロ、韓国産の冷凍マグロ、これらはそもそも日本の技術。
日本の技術は入っているが、ヨーロッパにはマグロに関しては日本産のものは一つもない。

日本は外国に売らなくても、日本で市場を満たしていた。
よって、海外展開する必要性がなかった。
しかし、周りの国を見ると、海外展開している企業が多い。

完全に出遅れている。
”マグロ”という日本が持つ食文化。
日本の最高峰のマグロは、海外のグローバリゼーションの中で出遅れている。

2024-10-15|
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